積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

ウィンドウトリートメントの悩み:LDK編

LDK

ハウスメーカー選定にあたり直前まで悩んだものの、間取りだけでなく、営業のIさんと、設計士のOさんを信じて積水ハウスと契約しました。契約から2か月で8回の打合せを重ねる中で積水ハウスを選んで良かったという思いは強まるばかり。

 

ではあるものの、(ちょっとした?)行き違いや、トラブルから気分がとても落ち込むこともあります。LDKのウィンドウトリートメントはその一つ。端折って書けば、天井掘り込みでロールスクリーンなりカーテンレールなりを隠すつもりで契約時の設計図にも入っていたものが、堀り込みができなくなった。という話です。

 

死守したいのは、LDKのデザイン。同じぐらい大事なのは、リビングルームで大音量で音楽を聴けること。このためには、ウィンドウトリートメントである程度は吸音・遮音することが前提でした。

 

できなくなったことはしょうがないし理由にも納得もしています。Iさん、Oさんへの信頼にもなんら変化はありません。が、これがわかったときは1週間ぐらいかなり拗ねました。

専用オーディオルームを諦めた上に、LDKでもガラス、タイルでお風呂場のような音響になってしまったり、近所への音漏れを気にして音楽を気兼ねなく聴けないなんて・・・。と思ったのですね。

が、私が拗ねておたら負のオーラが妻に飛び火し、今度は妻が別件で負のオーラを増幅しだしと、本当に家づくりを断念する道にいきそうだったので、気を取り直して再挑戦です。

 

もろもろの思いや優先順位を踏まえると対策は二つしかありませんでした。

(1)吸音性の高いロールスクリーンの枠内設置

(2)天井を10㎝下げて掘り込みを復活させる ← 最終手段。やりたくない。

 

ということで、我が家のウィンドウトリートメント計画の中で、一番の難問。これは現在進行形の課題です。

枠内設置の是非を検討する

枠内設置の最大のメリットは、天井面や壁(ただし、LDKはクリアビューデザインで窓の上に壁が無いので、クリアビューの維持)を綺麗に維持しやすいことです。

条件1:物理的な収まり

このための要件の一つは、ロールスクリーンの幅が窓枠の幅以内、高さが窓サッシと同じかそれ以下に収まること。

測ってみると窓サッシは8㎝~、ロールスクリーンの高さは7-8㎝なので、上下方向にはまずまずの納まりといえそうです。

奥行きに関しては、通常は柱が4寸だから12㎝、あるいは壁が標準で15㎝あるので枠の幅は最大で15㎝となります。

ただしこのスペースに窓も来るのでまるまる15㎝が使えるわけではありません。固定窓のところはまだ良いのですが、引き違い窓がくる場合にはサッシが二重に入るため、15㎝では足りないことがわかりました。わかりにくいのですが、下の写真の一番右側の黒いサッシの部分です。

ここらへんの位置関係は、積水ハウスの木造、軽量鉄骨、重量鉄骨などいくつかの展示場を訪問して実際に測らせてもらい確認しました。

奥行きが収まらないと、壁の面から室内側にでっぱってくるので、デザイン上相当残念な感じで枠内設置に黄色信号です。その場ではがっくりとしたのですが、帰りの電車の中でふと、「壁をふかせばいいんじゃないか?」。

次のうち合わせ(これは問題が発覚して私が拗ねた後の初回の打ち合わせでした)でこの点を確認すると、ちゃんと設計図の中で壁をふかしてありました。さすがOさん!ぬかりないですね。これで、位置関係上は枠内設置に前進です。

条件2:色が悪目立ちしない

天井から軒天のつながりを意識して、天井はブラックウォールナット、窓枠や柱は黒、軒天が濃い茶色のサイディングにする予定です。ここで白っぽいロールスクリーンが黒い窓枠の内側に入ると、一気につながりが破壊されてしまう、ということで落ち着いた色のものを選ぶことが必須です。

このためには、ロールスクリーンの生地を巻いたときに茶色から黒っぽい色に見えることと、ロールスクリーンのメカニズムで濃いアンバーや黒を選べることが条件になります。

一時調光スクリーンも考えたことがあるのですが、この場合にはレースの部分の白が表に見えてきてしまうので、巻き上げたロールスクリーン全体が白っぽくなり条件をみたしません。幸いにして大手メーカーであればメカの色はありそうなので、あとは生地の色の調節でなんとかなりそうです。

 

ということで、ひとまず枠内設置というコンセプト自体は選択肢となりました。

 

吸音性問題

残るはロールスクリーンである程度の吸音性や調音機能があるもの、更にさほど厚くなくて枠内に収まるものがあるか、という点です。

そもそもロールスクリーンの様に薄い生地にこうした機能を求めるのは無理があるのでしょう。トーソー、ニチベイ、タチカワのカタログを調べても、遮光、遮熱といった機能はあっても、吸音・遮音に触れたものは一つもありませんでした。

他の音響系のメーカーでも、カーテンやブラインドはあっても、ロールスクリーンで吸音性を明示している商品はなかなかみあたりません。

 

が、ひょんなきっかけで知った欧州系のカーテンメーカー?が吸音性を測定した生地でロールスクリーンを商品化していることに気づきました。これならいけそうです。測定値の半分ほどでも力をだしてくれれば御の字、なのですが、ネックになるのは金額。見積もりを取得中ですが、日本の3大メーカーのロールスクリーンと比較して、少なくとも3倍から5倍程度の価格になりそうです。3倍だったらなんとか、5倍だったら・・・。といった感じでしょうか。

ということで、見積もり次第では、あるいは他で予算の折り合いがつけば、解決策あり、というのが現状です。

最後の手段

ここからは家づくりとは直接関係ない話。

 

株式会社NOAHのホームページからお借りしました。

株式会社NOAHのホームページからお借りしました。

molo softwall

こちらにあるのは、紙かポリエチレン樹脂繊維でできた折り畳み式の壁で、「インテリア性と音響性能とを見事に融合させたルームチューニング製品で、各周波数あたりの吸音率データは米国標準技術研究所 NIST の試験所認定プログラム NVLAP の認定を取得」したものです。

www.noahcorporation.com

いくつかのサイズがありますが、高さは1.8m、伸ばした時の長さが4.5mというのが大きさ的にはぴったり。もしロールスクリーンが全く役に立たず、ガラス窓でキンキンと反響するようなことがあったら、東西の窓の前にこのウォールを建てれば、ずっと良い効果が得られそうです。

でも、白いテキスタイルのものだとお値段が一つ約46万円、二つで90万円超。黒いクラフトペーパーでできたものでも、二つで約60万円。毎回出し入れする手間も考えると、頑張って吸音ロールスクリーンかなあと思ったり。でも、きっとこちらのウォールの方が吸音性高いんですよね。将来は、「両方必要」と言っている姿がちらほらとみえたり・・・。注文住宅の価格もとんでもないと思いますが、最近のオーディオ界の値付けも、世界的に無茶苦茶だと思うので、この二つが絡むとろくなことがなさそうです。

 

お見積りが届き、無事採用することが決まったら、あるいは逆に諦めたら、今回検討中のロールスクリーンについて具体的な情報を追加しようと思います。