積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

ショールーム見学:RVIERA、リビエラ

提案されているのはアルティカシリーズ

LDKやタイルデッキの床材提案されているのは、RIVIERAのアルティカシリーズです。積水ハウスのカタログを見るとLIXIL製なども含めいろいろなタイルがありますが、RIVIERAはアルティカだけのようです。

なお過去に検討していた他のハウスメーカーも、キッチンや土間のタイルにアルティカが提案されていました。比較的広く使われているタイルなのでしょうか?

滑りにくいように表面をざらざらにしてある外用タイルと、靴下・ストッキングなどが引っかからないように表面を滑らかにしてある中用タイルが用意されています。色味として提供されているのは、全部で6種類。

赤みが入っていない
  • ヌーベ
  • グリジオ
  • アントラッチ
赤みが入っている
  • ビアンコ
  • ブランデー
  • ベージュ

どの色もとても格好いいけれど、グリジオやアントラッチだと、LDKが公式の応接間?のようなかっちりとした空間になりすぎてくつろぎにくい感じだし、色が寒色系に触れすぎてしまうきらいがあります。

そこで、白系に近い残りの四色(ヌーベ、ビアンコ、ブランデー、ベージュ)を候補にしました。

サンプルを注文

RIVIERAのホームページにサンプル写真がありますが、やはり写真では質感・微妙な色合いなどがなかなか分かりません。

RIVIE RAはホームページからお願いするとタイルのサンプルを送ってくれます。サンプルの大きさは一辺約9cmの正方形です。こちらで、候補の四色(ヌーベ、ビアンコ、ベージュ、ブランデー)の外用・中用それぞれ、計8サンプルを送ってもらいました。

お願いしたら翌日か、翌々日にはサンプルが届きました。とても素早い対応ありがとうございます。

 

サンプルを見ると、重量感もあってとても良い質感です。最近では技術が進んで厚さ5㎜程度の薄いタイルも作られて言うようですが、こちらは厚さ10㎜でしっかりとしています。薄ければ軽くなるなど建材として使い勝手も良くなるとのだと思いますが、私はこのガッチリした感じ、とても好みです。

ただ、一辺9cmのサンプルだと、広く貼った時にどのような感じになるのかはやはり掴みにくい。そこでショールームにもお伺いすることにしました。

 

なおサンプルと同時に送られてきた説明では、タイルは産業廃棄物扱いになり家庭ごみとして捨てられないとか。資源の有効活用の為にも使用後は返送することで再利用に協力してほしいとのことでした。

ショールーム訪問

RIVIERAのショールームは地下鉄の赤坂見附駅のすぐそば。日枝神社の向かいのビルの地下一階にあります。1時間ほどおじゃやましてサンプルを見せてもらったり、説明を伺ったりしました。

 

ショールーム内は、天井・床・壁にいろいろな種類のタイルが貼られています。タイルだとどのような雰囲気になるのか、どういったタイプのタイルがあるのかが分かりやすいです。

壁や床に使われているのは10種類ぐらいでしょうか?リビエラが扱っているタイルの種類が非常に多いので全部のタイルは貼りきれません。残りのタイルはは約1.5m✖️3mぐらいのパネルに貼った状態で収納されていて、お願いすると引き出して見せてもらえます。

引き出したパネルには、白昼色と、電熱色のスポットライトが当たるようになっており、異なる光の組み合わせの中でどう見えるか実験もできるようになっているあたりがさすがです。

説明で伺ったこと

リビエラはタイル商社。イタリアにある複数の一流タイルメーカーから厳選してタイルを買い付けている。

 

タイルは、セラミックの焼き物。天然の石や大理石は水を吸って劣化したり汚れたりしやすい。セラミックタイルは汚れに強くメンテナンスしやすいので、「偽物」だけれど天然素材の風合いをまねたセラミックタイルの意匠性が十分に水準に達していれば、天然素材の代替として適切と考えている。

 

地層、さまざまな種類の石(ライムストーン、大理石・・・。)、木目などさまざまなパターンを用意している。パターンを使っているので、よく見ると同じ柄のタイルがある。パターンが何種類あるかは公表していないが、数十枚に一枚程度と思ってもらって良い。

 

日本ではタイルを大量に製造しているメーカーは数社、準大手を入れても10社もないが、イタリアには世界にタイルを輸出している大手メーカーが40社以上ある。歴史的建造物に触れる機会が多いイタリア製は、タイルのデザイン・意匠性の点で日本製よりも優れていると思う。

 

セラミックタイルは汚れにくく掃除も簡単。ショールームでも普段は掃除機とクイックルワイパー程度で十分。もう少ししつこい汚れの場合には、激落くんなどのメラミンスポンジを使えばきれいになる。ショールームなので来客も多いし土足だが、付着した汚れも半年に一度ぐらいスチームなどを使ったあと拭き掃除をすればきれいになる。

 

パターンは表面についているので、表面を削り取ってしまえば下地が出てしまう。ただし、普通の使用や掃除で割れたり表面が削れてしまう心配はしなくて良い。

 

アルティカは、取り扱っているタイルの中でも意匠性と価格のバランスが良いためか、多くのハウスメーカーで採用してもらっている。

感じたこと

何といっても説明してくれた人のタイル愛がすごい!とても参考になりました。ありがとうございます。

天然素材を真似てと言うのは、シート系のフローリングやシートを使った木目調の家具と同じ発想です。シートだと耐久性の問題もあり、安くするために我慢しているといったネガティブなイメージが強いのですが、タイルについてもっと前向きに感じられます。何といっても天然素材自体よりも耐久性が高いという点が違いかもしれません。

 

色味・デザインですが、一枚のタイル(60cm x60cm)よりさらに小さなサンプルを見るのと、複数のタイルを貼った大判のサンプルを見るのでは全然印象が違います。

柄の多様性や美しさを評価する為には、大判のサンプルや施工実例を見ることが必須だなと感じました。我々の場合アルティカ以外のタイルは考えていないので結論は変わらなかったと思いますが、想像以上に良い、と感じられたのは嬉しいポイントです。

また、よりお値段のはりそうな他のタイルのサンプルもみたのですが、質の違いではなくパターンの違い(ただし高そうなタイルは、パターンがより複雑だったり、複数の色や素材?が使われていたりします)のように感じられました。主張が強すぎない柄が好みの私の場合、高そうなタイルよりもアルティカの方がしっくりくる、と言う点も微妙に嬉しいところです。逆に、グロッシーな表面や、少し光る素材が入った大理石調など華やかな雰囲気が好きな人はもっと好みに合うタイルが他にありそうです。

 

色味に関しては、照明で結構左右される気がします。ただヌーベは赤みが全く入らない白だけに、特に白昼色ではかっちりとしていて少し冷たい感じ。ベージュは逆に電球色などで茶色っぽさが目立ちすぎ、暖かいけど少しぼやっとした感じ。バランスの良いのはブランデーといった感じでした。ブランデーであれば、木質天井と黒い窓サッシの組み合わせでもまとまりが良さそうです。

 

と言うことで、ブランデーを第一候補に、インテリアコーディネーターとの打ち合わせに備えたいと思います。