積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

今日は「住まいの参観日」でした。

間取りについてはほぼ決まってくると、細かい点や内装などが気になってきます。実例を見るのが一番ということで、今日も住まいの参観日で、3軒ハシゴしてきました。

「住まいの参観日」とは

積水ハウスが建築した家を施主さんのご厚意で、これから家を建てようとしている人に公開していただくイベントです。

積水ハウスのホームページで、いつどの会場が公開されているか発表されていますが、月に1〜2回、週末に設定されているようです。なお、毎回会場は違っており、一つの会場が公開されるのは年に1回か2回ぐらいなのではないでしょうか?

中には、モデルハウスとして建てられている物件の内覧もあリます。

 

住友林業三井ホームも同じような企画はあるようですが、積水ハウスほど大々的に広告していない気がします。

「住まいの参観日」の形態

契約後では初めての参加ですが、契約前にも何回か参加しており、これまでに合計で10軒弱訪問していると思います。これまでの経験では、

  • ほぼ完全予約制
  • 10時〜4時ぐらいの時間帯の中で1時間の枠を予約する
  • 同時に複数の見学者が重なることも。
  • 施主さまが在宅で説明をしてくれる場合と、不在で営業の方が説明してくれる場合あり
  • 現場にいる営業の方次第で、見学の進め方は結構違う
  • 家に入る際は手袋、スリッパ(両方支給されます)
  • 施主さまのご意向で締切の部屋やクローゼットもあるけれど、結構裏まで見せてくれる施主さまが多い
  • 現場にいるのが、その家に関わった営業の方だと、思い入れも含めてより突っ込んだお話を聞ける

といった感じでした。

これまで感じてきたこと

家づくりの最初の頃

やはり間取りとか、大開口の窓とか、天井の高さなど、大きな部分に目がいきます。また、モデルハウスと実例の違いを実感するのもこの頃です。大きく違いを感じるのは、

  • 床面積の違い(LDKの大きさ)からくるゆとり
  • インテリア(内装材、家具など)
  • 2階の雰囲気(1FがLDKの場合)

でした。家の大きさについては言わずもがな。大半が60坪強のモデルハウスに対して、実例では35坪前後から55坪前後ぐらいなので相当に違います。

モデルハウスはそこで実際に生活をすることを全く考慮せず、見せる(魅せる?)ことを目的としているために、収納の量や、子供部屋の数なども必ずしも十分ではありません。逆に言えば、表に見える部分のそれだけスペースを割けることになります。

LDKが1階にある場合、衣類の収納や子供部屋などは2Fに来るので、この部分でも実際の家はモデルハウスに比べてより小分けのスペースが増え、生活感が出てくることになります。多くの場合居室スペースを優先的にとるでしょうから、階段、廊下、トイレ、洗面室の幅や大きさを控えめにする設計が多くなります。ここら辺でもモデルハウスとは雰囲気がかわってきます。

インテリアに関しては・・・。自分で家づくりをして感じるのですが、インテリアは他の部分にも増して、「お金をかけても良くなるかどうかはセンス次第だけれど、かけたお金に応じてポテンシャルが決まる」度合いが強いです。

積水ハウスは躯体など基本的なところに結構良いお値段がするので、優先順位で行くと、外構はおろかなかなかインテリアまでお金が回らないのですね。インテリアはグレードを落としても機能性に影響がないために減額調整の対象になりやすいということだと思います。魅せることを目的(インテリアが結構重要)なモデルハウスとは優先順位が違うので、差が開いてしまうのでしょう。

これは積水ハウスだけでなく高価格帯ハウスメーカー全般に言えることだと思います。しばしば「〇〇〇〇りん」と揶揄される他社さんも同様ではないでしょうか?

とはいえ、やはり積水ハウスで建てられた実例は立派なことが多いのです。また、壁紙の仕上げなどもモデルハウスより実例の方が良いことが多く、仕上げ全般の品質の好感度アップです。

のちに伺ったところでは、「モデルハウスは経費管理の観点でできるだけ早く仕上げる圧力が強く、壁紙をしっかりと乾かしたりといった手間をかけにくいので、どうしても継ぎ目などにアラが見えてしまう。」「完成後にクレームが来る可能性があるかないかの違いです。」などなど。いちいち納得です。

また他社ですが、「モデルハウスには本社が使いたい素材、見栄えがする素材が使われることがある。ただ、そうした素材の中には建築直後は良いけれど、汚れや劣化が目立ちやすく、現場の判断だったら使わないものも結構ある。」と伺ったこともあります。似たような例では「モデルハウスでは見栄えを考えて巾木を使わないこともあるが、実際の家でそれをすると後々不安。」という話も。

具体的な話を始めて数ヶ月後

契約前だけれど、だいぶ煮詰まってきた段階。この頃になると、当初のモデルハウスと実例のギャップにショックを受けるステージを通り過ぎて、現実的な水準をイメージできるようになってきます。

叩き台となる間取りプランの提案もされているので、提案内容で気になる点などある程度目的意識を持ってお宅を拝見していました。

  • 部屋の畳数や形と感覚的な広さの関係
  • 天井高が2.5mと2.7mではどれぐらい感じが違うか。
  • アイランド型キッチンとペニンシュラ型キッチン
  • 水回りの配置
  • 吹き抜けの有無
  • 開口部の取り方
  • 玄関の間取り
  • 収納、特にWICやパントリーのサイズ感
  • 冷蔵庫が剥き出しの場合と、隠れている場合で見え方がどう違うか。
  • タイルデッキとウッドデッキ

といった点です。合わせてモデルハウスも何軒か回って比較することでイメージ作りに随分と役に立ちました。この段階になると、こちらもそれなりに知識が増えてきているので、会場にいる担当の方に色々と意味のある質問ができるようにもなってきます。随分と勉強させてもらいました。

間取りがほぼ決まった段階・契約前後

現在はこの段階です。間取りがほぼ固まっている中で、

  • 階段や廊下、家の中の動線の幅
  • 手すりをつける場所、付け方
  • ベルバーンの見え方
  • エアミーや給気口の位置、見え方
  • 窓の感じ
  • 階段の踏み板の長さ、蹴上の高さ
  • 室内ドアの有効寸
  • 収納スペースのドアの形状、付け方
  • インテリアもろもろ
  • 照明もろもろ

といった点に関心を持って訪問しています。インテリア、照明に関しては今後始まるインテリアコーディネーター(IC)との打ち合わせに向けて、自分たちのイメージをより明確にするための予習です。

それ以外の部分は、提案してもらい間取り図に書かれている中身を実感とし、修正する必要があるかどうか確認する目的です。このため、同時に複数箇所で開催される参観日の中で、見たいものがある会場はどこかを予め営業の方に調べてもらい訪問しています。

提案されているプランの詳細見積もりを見た後で参観日に臨むと、これだけタイルはると、このスケルトン階段は、この造作、あるいはこの浴室オプションはいくらぐらい、といった感覚もわかるようになっているので、メリハリの付け方の参考にもなります。

振り返ってみて

百聞は一見にしかず、の諺通り、実際に見ると理解が随分と深まります。また家づくりのそれぞれの段階で、その時興味があったこと、考えなければいけなかったことにしか注意が向いていなかったな、と強く感じます。モデルハウスであれば同じところに何回も通えるのですが、住まいの参観日はそうはいきません。この点でも、ある程度の期間、いろいろな家を訪問するのが良いと思います。

今日行った先では、「契約した後も熱心に参観日に参加する人は少ない。」と言われました。少しの褒め言葉(?)と、「契約を撮るための販促活動だから、もう契約した人は来なくても・・・」という本音の両方だと思うのですが、建築確認申請を出す前まで、引き続き参加させてもらうことになりそうです。

(おまけ)本日の感想

今日の訪問先は平均的な大きさの家1件、大きめの家2件でした。どちらも施主さんの好みというか、やりたいこと、優先順位が伝わる良い家だったと思います。YouTubeInstagramでしばしばある「内装に凝利すぎててんこ盛りにしたら、お金がかかっているにも関わらずまとまりがなく残念な感じになってしまったお家」もなく、施主さんと共にICのセンスの良さが感じられました。さすが積水ハウス

施工品質も概ねモデルハウスよりはっきりと上とかんじらられますが、一軒だけ、自分だったらこれ現場監督さんに色々と手直しをお願いするかな?、と感じたお家が・・・。やはり施主検査などはちゃん臨んだほうが良いのですね。