積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

ウィンドウトリートメントの悩み:書斎編、幅広の窓は難しい。

書斎編

今度の家には、私と妻それぞれの書斎を2階に作る予定です。

それぞれの部屋には、幅3m(実寸は285㎝ぐらい)、高さ120㎝の腰窓がつきます。この腰窓は両袖窓と言われるタイプで、真ん中の140㎝ぐらいが固定窓、両側75㎝ずつがスライドする仕組みになっています。

「2階で抜け感のある方向を意識して配置した、3mのまど開放感があって素晴らしい。特に妻の書斎は南向きで完璧!」と間取りを見た時には思っていました。でも、なかなか一筋縄ではいきません。

なぜ悩むのか

漠然と考えていたのは、「普通にカーテン2枚つければどんな用途にも対応できる!。」ということだったのではないか?と思います。自信がないのは、そもそも意識したことがなかったから。

導入編でも書きましたが、一つ目の誤算はカーテンやバーチカルブラインドを使いにくいこと。

まず脇にカーテンだまりがとれないので、あえてカーテンを採用するなら、窓の前にたまりをつくることになる、というのも問題がどちらの書斎にも発生します。

加えて、妻の書斎は、入口の幅85㎝ほどの通路の脇まで窓が伸びているので、カーテンだまりをつくると動線が狭くなるし、入口のドアを閉める際にカーテンだまりと干渉する恐れがあります。

それでもカーテンやブラインドを採用する余地がないか?

ただし、日中でも夜でもカーテンは基本的に閉めるのだったらこの問題は発生しません。「カーテン閉めるなら窓をつける意味ない。」という声も聞こえてきそうですが、必ずしもそうではないかも。

例えば、以前に使っていたことがあるハンターダグラス社のルミエットというバーチカルブラインド越しにみる屋外はとても良い感じです。

(Hunter Douglous社のホームページからお借りしました)

この商品の特徴は、厚い生地でできたブラインドとブラインドの間をレースの記事でつないでいること。これであれば、ブラインドを垂直にした状態では薄いレースのカーテン越しに外を見ることになり、とても高級感があります。

 

こうしたブラインドをつねに引いておく状態であればカーテンだまりはできません。動線はブラインドの幅分小さくなってしまうけれど、少なくとも圧迫感はでないでしょう。

 

しかし後ろ髪をひかれましたが、このブラインドは諦めました。再際の理由は腰窓との相性が今一つということ。このブラインドは天井から床までの長さがあるときに一番しっくりくる気がします。以前に使っていた時も天井から床まででした。腰窓の場合、窓の下の線までで切るか、窓がない下部も覆うように床までの長さのブラインドを採用するかの二択になります。

でも、どちらもデザインがすっきりしないのです。バルコニーのない2階なので、腰窓を掃き出し窓にすることは安全性の観点からできません。

今この記事を書いていて思ったのですが、腰窓の下にフィックス窓をつけて床までガラスにすれば、デザイン面での問題は解決しますね。ちょっと惹かれますが、外から見た窓の高さなどもすべて計算して窓を配置しているので、この部屋に下部までFIX窓をつけると、他の部屋(追加で4か所)も同じことをしなければいけません。お金の問題もさることながら、そこまですると断熱性への影響も甚大になる気がします。また、以前のときのように高層マンションであれば床までの窓をとることによって開ける視野のメリットは大きいですが、分譲地住宅街の2Fでは、窓の外の光景もさほど・・・。やはりだめですね・・・。

ということで、やはりバーチカルブラインドやカーテンは諦めるのが良さそうです。

ロールスクリーン

別に記事でまとめようと思っているLDKでは、天井面の美しさ、天井と軒のつながりなどを条件にしているため難易度が高いのですが、書斎に関してはそこまでのこだわりはありません。だから、すんなりと決まるはず・・・・、と思いきや、難題がありました。

 

難題1:2mを超える幅のロールスクリーンは選択肢が少なくなる。

難題2:2m70㎝を超える幅のロールスクリーンは、選択肢が本当に少ない

 

うーん、3mの窓を提案するときに警告しておいて欲しかった・・・。ロールスクリーンを検討している際にあるメーカーの方から、「設計士さんの中には、デザイン面ではウィンドウトリートメントは必要悪、できればない方がいいぐらいい思っている人が多いのでは?」と言われたことがありますが、あながち嘘ではないかも。モデルハウスの多くでウィンドウトリートメントが考慮されていない・設置されていない、ことと併せ、施主にとって盲点になりやすいポイントの一つだと思います。

 

調査・ヒアリングの結果、候補となる案は3つ。

 

案1:何としても、3mを1枚のスクリーンで覆うのだ。

1枚のスクリーンで窓全体を覆う最大のメリットは、2枚のスクリーンを使う場合に不可避であるスクリーンの間の隙間を回避できること。

調べた限り、大手3社のうち2社から対応する商品が発売さ入れています。

どちらも選べるかなり生地が限られています。おそらく巻き上げる際の撚れだったり、重さだったりといった点が影響しているのだと思います。しかし最大のデメリットは選べる生地が少ないことではありませんでした。

 

私の感じる最大のデメリットは、コントロールユニット・メカニズムのデザインでした。それぞれのリンクを見てもらえばイメージがつかめると思いますが、メカが結構大きい上に、デザインがいかにも堅牢性・耐久性重視といった感じでごついのでです。採用を検討されている方は、ショールームで実際のユニットを見ることをお勧めします。実物は図面でみるより、おそらくもっとインパクトがあると感じると思います。

 

印象としては、オフィスや商業施設で天井に彫り込んだりしてメカを隠して使う用途を想定しデザインされているように見えます。特にトーソーのメカは無塗装の金属の金具が一部むき出しになるなど、一般住宅に導入するにはやや躊躇してしまうかも。(といっても、金具は他の部品で隠れやすい場所ではあるので、設置後は特定の角度から見上げないとあまり見えないかもしれません。)

案2:あきらめて、2つに長さを分割してロールスクリーンを2つ設置しよう。

270㎝を超えてしまうから難しいんだと思えば、3mを分割してしまうという手もあります。両袖のどちらかを分離すれば、窓の幅はおおよそ210㎝と75㎝。210㎝であれば、生地の選択はやや限られるものの、通常の(家庭用使用を主な目的としてデザインされた)メカニズムで対応できます。従って、案1の問題点は回避できます。

 

デメリットがあるとすれば、2つのスクリーンの間から光がもれること、窓全体のスクリーンを上下するには2か所で操作する必要がでてくること。

スクリーンとスクリーンの間の隙間はおおよそ3㎝~4㎝程度になりそうです。計算上は窓のサッシとうまく重なって、光の漏れが限定的になること。もし漏れたとしても、寝室じゃないし、まあいいかという割り切りもできるかもしれません。

 

この案を採用する場合の注意点は、コントロールユニットの大きさの違いです。メーカーによっては、ロールスクリーンの幅や高さによってコントロールユニットの大きさを変えていることがあります。

例えばニチベイの場合、私が必要とする高さと生地では2mまではコントロールユニットI、2m以上はコントロールユニット2(か3)が使われます。ユニットが異なると、巻き芯の太さが異なるので並べた時に不自然になります。ニチベイでは、連窓仕様という指定をすると、幅が狭い方も幅が太い方のユニットに揃えてくれるようです。おそらく他社も同じようなオプションがあるのではないかと思います。

 

案3:ハイブリッド

ニチベイからはセパレートタイプ案2の改良案にあたる幅3200mmまでに対応した商品が出ています。この商品が使えれば、2つのスクリーンの間の隙間を更に減らせるため、とても有力な候補です。

ニチベイのホームページからお借りしました。

ところが・・、この商品では2つのスクリーンはそれぞれ幅2m以下という制約があります。従って215+75には割れないのです。例えば145+145に割ることはできますが、そうするとサッシの上ではなくガラスの上に隙間が位置することになり、残念な感じに。

 

最後に

調査の結果3案におちつきました。気持ちはほぼ案2なのですが、次回の打合せでインテリアコーディネーター(IC)と相談をして決める予定です。ロールスクリーンに関しては、このほかにもカバーをつけるか付けないか、操作する仕組み(チェーン?プルダウン?)、設置方法(天井付け、正面付け)、メカの色、といったことを考える櫃よぐああります。これらは寝室編で説明したいと思います。