はじめに
長く海外に住んでいた頃は、外に洗濯物を干す習慣がなく、おしゃれ着を部屋干しする以外は、基本的に衣類乾燥機を使っていました。新居でも外干しする予定はなく、最初から乾燥機ありきで考えていましたが、我が家はオール電化のため、巷で圧倒的支持を誇る「乾太くん」は入れられません。
日本製のドラム式洗濯機には乾燥機能が付いているものもあります（仮住まい宅で使っています）が、乾燥後に洗濯したときに、庫内のどこかに残っている綿埃のようなものが洗濯物に付着したり、乾燥が終わるまで（タオルなどが多いと3時間以上かかる）次の洗濯ができないなど、不便極まりない！
かたや、日本製の電気式衣類乾燥機は、あまり良い評判を聞かないし…。ということで、海外製の洗濯機と衣類乾燥機を入れることを前提に、新居の設計をすることにしました。
海外製の洗濯機もいくつかありますが、多くの方の候補になるであろう「Miele（ミーレ）」と「ASKO（アスコ）」。ショールーム見学した印象も踏まえ、独断と偏見による徹底比較をしたいと思います。長くなりそうなので、今回はミーレをご紹介。
Miele（ミーレ）
ミーレは1899年創業のドイツのメーカー。食器洗い機で人気を誇るミーレからは、
- W1洗濯機
- T1衣類乾燥機
- WT1洗濯乾燥機
の3種類が発売されており、大きさはほぼ同じ。どれも200Vの電源が必要になるので注意してください。次に、それぞれの機能のうち、お気に入りポイントを紹介します。
W1洗濯機の特徴
IoT／スマート家電
インターネットに接続することにより、ミーレ専用アプリを使って操作可能。
ハニカムドラム
ハニカム（ミツバチの巣）型に施された表面処理によって衣類が滑るように動くため、繊維への負担を軽減。今使っているドラム式洗濯機で、衣類が痛みやすいことを実感しているため嬉しい機能！
TwinDos（洗剤自動投入）システム
2種類の洗剤が入れられるタンクが付いており、プログラムに合わせて自動投入が可能。
ラクダは基本的にお洗濯をしません。が、うさぎが帰省などした折は、きちんと洗濯してもらわないと困る。そんな時に、この機能は使えるな～。
T1衣類乾燥機の特徴
ヒートポンプ式
エネルギー効率が良く、温度が上がり過ぎないので繊維にも優しい。
ハニカムドラム
洗濯機と同様の、繊維に優しい構造。
WT1洗濯乾燥機の特徴
Twindos機能の有無（それ以外にもドアデザインなどに差異あり）で2モデルが用意されています。基本機能はW1およびT1と同じですが、大きく違うのは洗濯乾燥できる容量。W1とT1は洗濯乾燥ともに９Kgですが、WT1は洗濯８Kg、乾燥５Kgです。この乾燥容量だと、シーツや毛布など大きい衣類も乾燥したい人には心もとないかも。
お洗濯体験に参加
日比谷ショールームで開催されたお洗濯体験に参加し、製品説明、お手入れ方法などの話を聞いてきました。ユニクロ製の白いワイシャツに醤油染みを付け、クイックコースで洗い上げましたが、見事に染みは落ちていました。
メンテナンス
日常的なお手入れ
衣類乾燥機：糸くずフィルターや熱交換器部分のお掃除
洗濯機：洗剤投入ケースやドアパッキンのクリーニング
定期的なお手入れ
洗濯機：年に一回ほど、専用洗剤（IntenseCleanとカルキ除去剤）を使った清掃をすることが推奨されています。また、TwinDosを使用する場合は、洗剤の入れ替え時に清掃してくださいとのこと。
製品保証
２年保証。有料で、1年、3年、8年の延長保証あり。有料の「愛情点検サービス」が用意されていますが、これは主に漏電有無に関する点検という話でした。
設置方法
ミーレの洗濯機は、振動に関する懸念から、木造二階への設置を禁じられていました。しかーし、2023年12月から基準が緩和され、きちんと設置床面を補強できていれば、木造二階にも設置できることになりました。
設置方法として、以下の３種類。
２段積み
写真のように、洗濯機と衣類乾燥機を積み重ねて置くもの。海外でBOSCHを使っていたときは、この置き方でした。
スロットイン
洗濯機と衣類乾燥機を横並びにして、造作カウンターなどの下に設置します。
ビルトイン
スロットインの写真との違いが分かりにくいですが、機器の天板（角が丸っこい）を外してビルトイン用のカバーに変更することで、家具の中などにピッタリと収められるもの。2023年12月付けの設置・施工手順書には、「木造二階に設置する場合、ビルトイン設置は不可」とあります。隙間を限りなく少なくして設置すると、家具に振動や音が伝わることを気にしての禁止事項のようです。
ミーレを導入する場合、排水管や給水管の位置など、細かい決まりがあります。あらかじめ、建築会社にお願いして施工してもらう必要があるので、注意してください。
以上、ミーレ洗濯機・衣類乾燥機についてまとめてみました。製品に興味のある方は、ぜひ一度お近くのショールームを見学されることをお勧めします。
