積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

換気(1):全熱型一種換気を採用することにしました。

一種換気ないし、全館空調を条件にした

今回の家づくりでは、希望としては全館空調、それが無理でも一種換気を条件としました。

 

一番の理由は花粉症対策と、空気の質を高めたかった事。洗濯ものを外に干すつもりはないし、窓を開けて気持ち良い期間も年に2-3か月も無いと思えば、窓を閉めた屋内の空気の質を高めることに重点を置きたかったのです。

 

高性能のフィルターや熱交換など換気の質を追い求めていくと、一種換気とセットで提供されていることがほとんどです。また各部屋に自然給気口がある三種換気と比較すると、一種換気は給気口の少なくなるのも、メンテナンスの面で有利です。性能とは関係ない話ですが、各部屋に給気口がつくと、家の外観がどうしてもすっきりとしなくなります。これも三種換気はNGにした大きな理由でした。

 

三井ホームを選んでいれば間違いなく全館空調にしていたと思います。しかし積水ハウスは、全館空調は提供してはいるものの・・・。といった状態。営業のIさんも、全力で反対してきます。採用比率も低いようで、慣れていない会社に無理にお願いしても良いことは無いと思い、全館空調はあきらめました。

 

ちなみに、住友林業にしていたら全館空調を採用したかどうかは、結構微妙なところです。間取りにもよるのでしょうが、同じ坪数でみて三井ホームの全館空調(デンソー)と比較すると、住友林業の全館空調(Azbil)は、倍近い見積もりでした。その上、ダクトの通し方も、構造と一体で考えられている三井ホームに対して、従来型の家づくりに追加的に全館空調を設置する感の強い住友林業は、あまりすっきりとしません。ということで、住友林業を選んでいたらとても悩んだと思います。

積水ハウスの換気システムはスマートイクス

そもそも標準という考え方があまり確立していない積水ハウスなので、何が標準なのかわからないのですが、プランには、積水ハウスが2020年に発表して以来、積極的に推しているスマートイクス(Smart ECS)が入っています。

それより前には、換気システムではないけれど、空気の質に配慮したパッケージとしてエアキス(Airkis)というのも見たことがあります。積水ハウスは空気の質に関しては、力を入れている(アピールしている)会社ですね。

 

スマートイクス導入時の発表には、「要望があれば、空気清浄シミュレーションでスマートイクスの優位性を示します。」とあったので、要望したのですが、着工合意直前の今にいたるまで、シミュレーションは出てきていません。

スマートイクスを入れてもらうための販促材料なので、積水ハウスからすれば、何もいわずに採用を受け入れてしまった施主に手間をかけてシミュレーションを見せるメリットはあまりないですよね。

私たちもほかのところでかなりいろいろと詰め詰めしてしまっており、先方が忙しいのが見えているので、より重要性・緊急度の高い作業に集中してもらいたいと思っています。このため、空気清浄シミュレーションは着工合意後でも構わないとお伝えしています。

 

シミュレーションの結果によって、スマートイクスの採否はかわらないので、着工合意後で構わないのですが、家の使い方や、特殊な局面でサーキュレーターを使うとすれば、どうするかなど考える上で参考になるので、入居までには結果を見たいと思っています。(本音をいえば、理系としての好奇心です!)

スマートイクスの特徴

スマートイクスは、

  • 熱交換型換気システム「アメニティー換気システム」
  • 天井付空気清浄機「エアミー」2 台、

からなります。熱交換換気システムは、パナソニック製の全熱型のものでした。

花粉やPM2.5の除去といった機能は一種換気では一般的だと思いますすが、特に工夫がされていない場合防虫フィルターや給気清浄フィルターが目詰まりするので、フィルターの掃除を頻繁に行う必要があります。

これに対して、スマートイクスでは屋外からの給気口にサイクロン給気フードをつけることでフィルターの虫や大きな粒子を処理するため、給気清浄フィルターの掃除が不要になった上、交換も約 5 年に 1 回という省メンテナンス性が嬉しいです。

積水ハウスのホームページからお借りしました。

なお、スマートイクスは一階と二階にそれぞれ換気システムがつき、外部からの給気、外部への排気口も一階と二階につくことになります。

 

空気清浄機エアミーも床置き式空気清浄機(比較対象はパナソニックの25畳用)と比較して、風量が同等であれば半分の時間で空気中の粉塵を半減させるという実験結果が出ています。

 

通常の換気は外から入ってくる空気を綺麗にするけれど、屋内で発生した空気の汚れを急速に改善するには向きません。

これは、換気に関する国の基準が「2時間で一回、家全体の空気が入れ替わる。」ということからも明らかで、汚れの元の物質が半減するまで、理論的には1時間かかることになります。実験でも下のグラフの通り汚れ粒子の濃度半減まで58分と、ほぼ理論値通りです。(一番左のグラフ)

 

積水ハウスの発表資料からお借りしました。

これに対して、エアミーは他の空気清浄機と同じく、急速に屋内の(汚れた)空気を吸い込んでフィルターに掛けた後、屋内に戻します。家の内外の換気の役割は果たさない代わりに、温度・湿度に影響を与えず汚れを素早くとることができるわけです。

積水ハウスの発表資料からお借りしました。

やっていることは床置き空気清浄機とかわらないので、新味があるわけではないのですが、床に置くとコンセントが必要だしコードが床を這うことになります。デザイン上の問題だけでなく、掃除がしにくかったり、ほこりがたまったり・・・。

私たちにとって、より良いD性能で、天井に埋め込める、というのは大きな利点でした。ただし木質天井とのデザイン上の相性が悪いため、設置場所には苦労することになりました。