積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

建方工事後半の流れを徹底解説

はじめに

基礎工事の次に行われるのが建方工事です。建方工事では、家の骨組みとも言える躯体を組み上げるダイナミックな工程で、今回はその後半の様子をご紹介します。

建方工事の前半については、こちらの記事をご覧ください。

building-dream-home.hatenablog.com

建方後半の作業内容

屋根の組み上げ

建方工事のスケジュールが梅雨と重なっていたため、屋根がかかるまでは気が気でなりませんでした。

積水ハウス現場監督のGさんも配慮してくれたのか、早く工事を進めるように指示を出してくれていたため、他の現場から応援にきてもらって予定より一日早く屋根がかかりました。

一方、翌日はこちらの現場から他の現場に応援にいくことで帳尻を合わせていたようです。

屋根を組む際にはクレーンを使わず、手で木材を持ち上げて設置するそうです。最初に骨組みをつくり、次に骨組みの上に合板を貼る手順です。

ドア・窓ガラスの設置

建方工事の一環として、ドアや窓ガラスの設置も行います。特に大開口の窓はその重さと大きさから運び入れるのが大変なのだそうです。

私たちの現場に関しては、運送中に幅2Mの引き違い窓を割ってしまうアクシデントがあり、代替部品がくるまで2週間以上かかりました。新しい窓を運び入れるためには、一度足場を部分的に解体して、後からまた組みなおすなど、手間がかかったようです。

部分的に窓を付けてもしょうがないということなのか、割れた1枚以外の5枚の窓も設置されていなかったため、写真のようにブルーシートでカバーされた状態がしばらく続きました。

構造用合板の設置

積水ハウスでは、木造軸組工法をベースとしつつも、筋交いを使用せずに2x系工法と同様に構造用合板を用いて面を作り、建物の強度を確保する方法を取り入れています。家の外周は窓やドアを除いてすべて構造用合板で覆われ、内部でも構造壁や床(剛床)などに合板が使用されます。

合板の設置に先立ち、柱と柱の間に間柱を設置します。間柱は基礎には直接つながっておらず、主に壁を補強する役割を果たしています。間柱には「サ」と書かれたものがあり、これはベルバーン(サイディング)を取り付けるための金具を外から装着する際の下地となる柱です。

構造用合板にはあらかじめビスを打つ位置を記した目盛りがついています。ビスの間隔を狭めて打つことで強度を高めることができるようです。床の一部を含むいくつかの場所は高剛性指定になっており、ビスが狭い間隔でうたれているのを親方が説明してくれました。

逆に言えば、ビスを追加することで剛性を更に高める余地があるとしても、家全体を高剛性仕様にはしていない、ということです。剛性を高くする分には問題が無いのでは?とも感じますが、ボトルネックでないところの強度を高めても全体の強度は向上しない一方で、追加の材料費・手間賃がかかるのを嫌っているのだと思います。

柱で一部だけアカマツにするとか、基礎の一部だけ幅を太くするといった判断もそうですが、「性能は高ければ高いほど良い」とは考えず、「必要十分な性能をコストを意識しながら達成する」姿勢が透けて見えます。

家の外周に透湿防水シートを設置

最後に家の外周部に透湿防水シートを貼るところまでが建方工事です。シートを張ったあとの写真がとれなかったので、下の写真はシートを貼る前のものです。

ただしシートを貼ってしまうと、ビス打ちが正しくなされているかなどの検査ができません。従って、透湿防水シートを貼るのは上棟検査後でした。

まとめ

前回と今回で、建方工事のあらましをご紹介しました。次回は、上棟検査の内容と結果をご説明します。