積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

住友林業:お断りまでの経緯


これまでの記事で、住友林業に惹かれた理由から初回プラン提示の打ち合わせが残念な結果になったことまでをまとめています。

building-dream-home.hatenablog.com

building-dream-home.hatenablog.com

building-dream-home.hatenablog.com

今回は、住友林業とのそれ以降の打合せ(初回プラン提示直後からお断りまで)の経緯をまとめています。

タイムテーブル

  • 2023年8月中旬 初回プラン提案
  • 2023年8月下旬 土地測量(地盤調査以外)
  • 2023年9月中旬 2回目のプラン提案
  • 2023年10月中旬 3回目のプラン提案
  • 2023年11月中旬 お断りを連絡

初回プランへのフィードバック

「予算面から現行プランをたたき台にするのは現実的ではないので、面積を5坪程度減らし、内容を見直すことで減額して欲しい」と率直にお伝えしました。

そのうえで、

  • コスト削減の観点で削減してもよいと思う項目
  • 初回の間取りで不都合を感じており、次回以降に考慮してほしい点

をそれぞれまとめてメールで送りました。

具体的な金額は言わなかったものの、5坪削減で300~500万円程度、その他の見直しと合わせて、合計で1,000万円ぐらい抑えられれば、検討のテーブルに載るとの皮算用です。

他のハウスメーカーの検討状況

「折り合える価格で良いプランが出てくれば、そのまま住友林業で建てたい」と思っていた私たち。

ただ、価格面でもデザイン面でも比較対象がないと自信を持って判断できないと考えたため、住友林業に遅れて三井ホーム、さらに遅れて積水ハウスにもアプローチしました。

それまでは念のための比較対象だった2社ですが、住友林業の初回プランと対応を見て、真剣に考慮すべき候補に格上げし、打合せのテンポを上げていきました。

その一方で、住友林業についてはじっくりと時間を取って構わないので、良いプランを作って欲しいという思いで、待ちの姿勢で臨みました。

2回目のプラン

2回目のプラン提示は、初回から一か月後でした。この間に、土地測量が終わり、こちらが提示した資料に目を通してもらう時間もあったことから、少し期待していました。

ただ、住友林業の2回目のプラン提示の少し前に三井ホームが提示してくれた初回プランが、内容・金額両面で住友林業の初回プランより大幅に好ましいものでした。このため、「住友林業の2回目がダメならそれはそれでいい」と、気持ちに余裕がありました。

設計課長はいなくなった

2回目のプラン提示では、設計課長は出席せずアシスタントをしていた若手設計士と営業担当が出席していました。前回の終わり方が悪かっただけに、二人とも少し緊張気味です。

営業担当からは、測量に関する簡単な報告のあと、「ガラッと考え方を変えてみました」という前振りがあり、若手設計士からプランの説明が始まります。

何も説明がなかったものの、設計課長から若手に担当が交替した雰囲気です。初回プランが提示された際の設計課長の態度から、「コスト削減と言われた時点でもう興味がないんだろうな。この案件は取れないと見切ったのかな?」と想像がついてしまい、力関係からしても営業担当(設計課長よりも若い)や若手設計士も辛い立場だろうなと思ったので、特に質問はしませんでした。

設計課長と一緒にやって楽しい気がしなかったのも、交代について特に追求しなかった理由の一つです。誰が担当であれ、プランさえ良ければ、前向きに考えようと思ったのです。

うわっ、これはだめだ・・・

残念なデザイン

間取り図を見た瞬間、「これは…駄目だ」という印象でした。

私たちの要望を丁寧になぞろうとする努力は感じられますが、それだけ、しかも部分的。家としてのまとまりや、コンセプトが見えないし、使い勝手などを深く考えた気配も感じられません。

テンプレートというか、デザイン集をもとに土地と要望に合わせて当てはめていくと、こういう間取りになるんだろうな…というデザインです。

とは言え、若手設計士が一生懸命考えてくれたものを話も聞かずに却下するのも気が引けます。費やしてくれた時間と努力に敬意を表する意味でも、ウォークスルーしながら質疑応答を交えつつ、説明してもらいました。

横でラクダをチラッ、チラッと見るうさぎ。後で聞くと「なんで真剣に質問してんの?まさかこのプランいいと思っているの?」と気が気でなかったようです。

いや、いや、こちらがお願いして、相手が用意してくれたプレゼンは、少なくとも真剣に聞くのは礼儀でしょ…。何より、ラクダは仕事で新規開拓のためのプレゼンするときの苦労を重ねてきているだけに、敗戦投手みたいな役割を押し付けられた相手の立場に少し共感してしまったのです。

説明と質疑が終わりお礼を言いつつも、丁寧に、しかしはっきりと、「このプランは、残念ながら魅力的とは思えません。これを前提に進めていくことはありえないですね」とその場でお伝えすることになりました。

その答えをきいて、営業担当も若手設計士と顔を見合わせて「ですよねー」と苦笑。先方も理解していたようです。駄目だと思うプランを提示するのもどうかと思いますが、自分は逃げて、そういうプランを若手に説明させる上司(設計課長)ってどうなんだろう?と、その場にいない設計課長に一層鼻白みます。

価格削減効果も期待外れ

とは言え、デザインが魅力的ではない理由の一端は、細かく価格削減に関する注文を出し、コストカットを要求した私たちにあります。少なくとも大幅に価格が下がっていれば、少し予算を足し戻すことで改良する余地もあったかもしれません。

しかし、コスト削減効果は全くの期待外れでした。床面積を7.5坪減らし、設備・仕様にも手を入れたにも関わらず、500万円しか減額できませんでした。500万円は大きな金額ですが、2,000~3,000万円超過と言っているときに焼け石に水です。おまけに、500万円コストを下げるために受け入れざるを得ないデザインの劣化が激し過ぎました。

フィードバック

この時点で「もう住友林業は(あきらめて)いいんじゃない?」と言ううさぎと、「もう一回チャンスをあげたい」と言うラクダで意見が割れた末に、もう一度だけトライすることになりました。

そこで、次回プランの参考にしてもらえるように、改めて何が問題かをまとめて営業担当に伝えました。

  • 家の個性、主張が感じられない
  • 開放感など自分たちが重要とするコンセプトが反映されていない
  • 土地で抜け感がある方向と窓の方向が噛み合っていない
  • 廊下や壁が増えたので、床面積の減少以上に居室が小さくなり、閉塞感を感じる

その上で、「予算の制約を緩めるので、土地測量の結果+当方の要望資料も織り込んで、最初の案よりも私たちに合うものを作ってください」とお願いすることになりました。

3回目のプラン

3回目のプラン提案も、先方は営業担当と若手設計士でした。2回目の時は、営業担当が「設計課長もチームの一員である」というニュアンスを出そうと努力していましたが、この時は設計課長の影すら感じることはありませんでした。

提案されたのは初回案をもとにコスト削減の努力をした、いわば初回案の簡易版といった趣のプランで、心に刺さりませんでした。

並行して進んでいた三井ホーム積水ハウスのどちらも、初回から私たちのライフスタイルと好みに沿ったプランが提案されており、その後の打合せを通じて完成度が高まっていました。

ここに至っては、住友林業に思い入れのあったラクダも諦めざるを得ません。「検討に時間が欲しい」とだけ伝え、それ以上の要望を伝えることなくミーティングを終えました。

お断り

しばらく返事を保留にしていましたが、「三井ホーム積水ハウスのどちらでもいけそう」という確信が持てた段階で営業担当にメールでお断りの連絡をしました。

それに対して丁寧な返事をくれるなど、人として好感度の高い営業担当だっただけに、とても残念でした。

まとめ

今回は、初回打合せからお断りまでの経緯をまとめました。次回は、何がいけなかったか?住友林業は実際にどうなのか?感じたことをまとめたいと思います。