我が家のウインドウトリートメントは、結果的にすべてロールスクリーンになりました。
これには、直線の美しさや大型の窓など、かなり攻めた間取りになっており、カーテンだまりを作りにくかったという理由があります。
ロールカーテンを採用するにあたっては、たくさん考慮しなくてはならない点があります。この記事では、6つの考慮点についてまとめたいと思います。
1. 商品タイプ
- 対応する窓(通常窓、小型窓、大型窓、傾斜窓、浴室窓など)
- カバーの有無
- 2台連窓(*)よりも生地間の隙間を少なくしたもの(ニチベイのセパレートタイプ)
- ダブルタイプ(2枚のスクリーンを1台のメカでコントロール)
など
我が家の場合、幅3メートルを超える大型窓(書斎)は、2台連窓の意匠合わせ仕様としました。
また、ゲストルームについては、ゲストがいない時は多目的に使うため、レースと遮光の2タイプのスクリーンが利用できるようにダブルタイプとしました。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
2. 操作方法
メーカーによって異なりますが、一般的には以下のような操作方法があります。(すべてニチベイのカタログから引用)
チェーン式の場合は、左右どちらに付けるのかも、間取りを考慮しながら決める必要があります。我が家の場合、書斎の窓は2台を連結して設置するため、2つチェーンが垂れ下がるのが嫌で、プルコード式のグリップ型にしました。グリップ型の場合、一番上まで巻き上げると手が届かなくなるので、別途グリップに引っ掛けるフック棒を用意する必要があります。
3. 生地
(1) 色・柄
(2) 質感(厚み、光沢感など)
(3) 機能
を考慮する必要がありますが、このうち機能は多岐に渡るため、生地にどのような性能を求めるのか、ロールスクリーンを設置する場所や用途によって決めます。主なものを紹介すると、
- 遮熱(日射反射の高めた生地)
- 遮光(高いものから低いものまで、数ランク用意されています)
- 透過性(昼間や夜間の透け方によって、数ランク用意されています)
- 抗ウイルス・抗菌・抗カビ加工
- 水拭き、またはウォッシャブル加工
- 撥水加工
- 防炎
我が家の場合は、寝室などのように部屋を暗くしたい場所は、遮光等級の高いものを選んでいます。最も遮光性が高いのは、バックコートと呼ばれる、裏面に樹脂コートが施されたものになります。
逆に、うさぎの書斎は、隣家からの視線も気にならない二階にあり、ちょうど庭が見下ろせる位置にあるため、遮熱機能はありますが、敢えて透け感のある生地を選んでいます。
また生地によっては、製作可能幅などに制限があるため、注意が必要です。
4. 取付け方法(タチカワブラインドのカタログから引用)
(1) 天井付け
下の写真のように窓枠のなかに付ける場合と、天井に付ける場合があります。
窓枠内に付ける場合は、「枠内付け(または枠内設置)」などと呼ぶ場合もあるようです。
(2) ボックス内天井付け
下の写真のようにカーテンボックス内、または天井掘り込みのなかに設置するような場合です。
実質的に(1)と(2)は同じで、ブラケットを天井部分に付けることになります。
(3) 正面付け
窓枠を覆うように、ブラケットを壁に付ける方法です。
我が家の場合は、LDKについては枠内、その他の部屋については、窓と天井の間の壁部分もロールスクリーンで覆った方が良いというインテリアコーディネーターさんの意見で、窓枠の真上ではなく、天井際に正面付けします。
「ボックス内天井付け」や「正面付け」の場合、窓枠全体を覆うため、光の漏れは少なくなりますが、「枠内」の場合は上部から光が漏れやすいため、寝室などには向いていないと思います。上部やサイド部からの光漏れを最大限防止するために、ガイドレール付きの製品も用意されています。
5. ウエイトバーの形状や仕様(ニチベイのカタログより引用)
メーカーによっては、ウエイトバーの形状を選べる場合もあります。
また、ウエイトバーが露出する仕様や、スクリーン生地でラッピングする仕様があります。ただし、生地によってはラッピング加工できないものもあります。
6. 部品色
窓枠や部屋の壁紙などに合わせて、カバー、チェーン、ウエイトバーなどの色を選びます。各メーカーとも、ホワイト、ブラックなどが用意されており、木目を選べるメーカーもあります。また、カバー部分については、スクリーンと同じ生地を貼ってあるものもありました。
まとめ
上記以外にも、調光ロールスクリーンと呼ばれる、不透明生地とシースルー生地を組み合わせたタイプのロールスクリーンもあります。ブラインドとロールスクリーンのハイブリッドのような製品で、閉じると光が遮られ、開けると光が入ってくることで調光できます。
いろいろなタイプの製品が用意されているので、ご自分の用途に合うものを選んでくださいね。