積水ハウスで、夢をかたちに。

憧れをかたちに、はできなかったけど、3社で迷い積水ハウスになりました。

インテリアコーディネーターの役割

はじめに

請負契約を結んだ時点でも、らくだはインテリアコーディネーター(IC)の役割があまりイメージできていませんでした。「デザインのセンスが良い人がいて、壁紙・天井・床の色などを決める際に相談できる人がいるのは便利だな」ぐらいの認識です。営業担当、設計士に比べて、ICの役割を少し軽くみていたことは否めません。

しかしながら、住んだ時に内装から受ける印象の大きさ、適切な提案やアドバイスがインテリアに与える影響を考えると、ICの重要性を再認識しました。特にデザイン性を追求した家づくりにおいては、優れたICとの出会いが重要です。

私たちを担当してくれたICは、二級建築士の資格を持ち、一般的なICの領域を超えたアドバイスを提供してくれました。彼女の経験を踏まえ、ICの役割についてまとめたいと思います。

インテリアコーディネーターの役割

ICは、家づくりにおいて非常に重要な役割を果たします。彼らの主な役割を一言で言えば、「施主の要望やライフスタイル、建物全体のコンセプトとの統一感を考えながら、デザインと機能性・使い勝手の両面を考慮した最適な内装を提案すること」です。具体的な作業としては、以下のようなものがあります。

  • 内装の選定とアドバイス: 壁紙、床材、カーテンなどの内装材の選定をサポート。色や質感の組み合わせについても的確なアドバイスを提供する
  • 家具、照明、装飾品の提案: 家具の選定や配置、照明の選定、装飾品の選定など、トータルコーディネーションを考慮して提案する
  • 設備の選定とアドバイス: キッチンやユニットバス、サニタリーなどの設備の選定をサポートする
  • 収納や空間の有効活用: 収納スペースの設計や、限られた空間を最大限に活用するための工夫を提案する

求められるスキルと知識

ICには、多岐にわたるスキルと専門知識が求められます。

  • デザインセンス: 美的感覚やデザインの基礎知識が不可欠。色彩感覚、バランス、調和を理解し、施主の好みやライフスタイルに合った提案ができる能力が必要です。
  • コミュニケーション能力: 施主の要望を正確に理解し、適切な提案をするために高いコミュニケーション能力が必要。また、設計士や設備メーカーとの円滑な連携も重要です。
  • 空間認識能力: 限られたスペースを最大限に活用するための空間認識能力が求められます。効果的なレイアウトを考えるための立体的な思考が必要です。
  • 問題解決能力: 家づくりの過程では予期しない問題が発生することが多々あります。迅速かつ柔軟に対応し、解決策を見つける能力が重要です。
  • 素材メーカーの商品知識: 素材メーカーから提供される商品の色、質感について深い理解が必要です。
  • 設備メーカーの仕様知識: 設備メーカーが提供する商品の仕様や機能を熟知していることが重要です。
  • トレンドの把握: インテリアデザインの最新トレンドや市場の動向を常に把握し、クライアントに最適な提案ができることが求められます。

ICが力を発揮するのは

やりたいことが一杯ある施主の場合

注文住宅ではいろいろなことができるだけに、インテリアを考えるのは楽しく、考え始めればいろいろとやりたいことがでてくる人も多いことでしょう。

例えば壁一つとっても、部屋ごとに異なるアクセント壁紙を使ったり、リビングにエコカラットを貼ったり、あるいはキッチン・洗面にタイルを貼ったりと、いろいろとアイデアが膨らみます。

木質感が好きな人は、フローリングの樹種にこだわるだけでなく、あらわし梁、木質天井やウッドタイルを壁にあつらえたりもできます。

しかし個別にみれば良い素材でも、同じ部屋のなか、または建物全体で考えると、相性が悪いことがあります。1+1は2にならないのがデザインの怖いところです。

しかも、組み合わせた結果を事前にイメージするのはとても難しい。壁紙の色ひとつみても、小さなサイズのサンプルで見るのと、壁一面に貼って見るのでは、印象が随分違って見えるといいます。

こうした時にこそ、ICの手助けが非常に役に立つと思います。私たちを担当してくれたICのNさんに伺ったところ、彼女の頭の中には家のコンセプトや部屋の中のイメージが視覚的にイメージできているのだそうです。

私たちがやりたいこと、候補にしている壁紙やタイルなどを示して意見を求めると、確信をもってアドバイスをしてくれるので、安心して可能性を追求することができました。もしNさんがいなければ、ちぐはぐになるのを恐れてより無難で特徴の無い内装に落ち着いていたと思います。

コンセプトから入る施主の場合

ホテルライクジャパンディなど、コンセプトから入るインテリアデザインもよく耳にします。こうした場合でも、よく勉強しているICが付いてくれれば、そのハウスメーカーで使える仕様の中でコンセプトを実現する方法を提案してくれます。実現したいイメージがはっきりしていても、実現方法がわからない場合、ICの重要性はさらに高まります。

 まとめ

ICは、施主の要望やライフスタイル、建物全体のコンセプトを考慮し、デザインと機能性の両面を満たす最適な内装を提案するプロフェッショナルです。デザインセンス、コミュニケーション能力、空間認識能力、問題解決能力など、多岐にわたるスキルと知識が求められます。

注文住宅では、個別の要素を組み合わせる難しさや、コンセプトを実現する方法に悩むことが多々あります。そんな時こそ、ICの存在が大きな助けとなります。私たちの経験からも、優れたICとの出会いが、家づくりの成功に繋がることが分かりました。

デザイン性を追求した家づくりにおいて、ICの役割は非常に重要です。彼らのサポートを受けることで、理想の住空間を実現することができるでしょう。この記事を通じて、ICの重要性と役割についての理解が深まり、読者の皆さんの家づくりがより良いものとなることを願っています。